楽して美味しい!自家製ルバーブジャムの作り方

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キッチンガーデンにおすすめのルバーブ

(理由1)植えっぱなしで毎年収穫できる多年草

ルバーブは、見た目はフキのような葉をもつタデ科の植物です。
ヨーロッパやアメリカでは、主にジャムやパイのフィリングに使われ、フルーツのように扱われますが、実は野菜なんですよね。

成長すると1m近くまで大きくなります。葉には毒性があるため、食べられるのは葉柄(茎の部分)のみですが、その茎も太さ2〜3cm、長さ25〜45cmほどになります。

数株植えておくだけで、毎年なん十本もの茎が収穫でき、鍋いっぱいのジャムが何度も作れるんです。

しかも多年草なので、冬に地上部が枯れても、春になるとちゃんと芽を出して、しばらく毎年収穫できるという、

こんなラクして美味しい思いができるなんて、もう植えるしかないでしょう!

(理由2)甘酸っぱさと効能

ルバーブは生で食べると、セロリのようなパリッとした食感と、かなり強めの酸味が特徴です。

もしルバーブを育てたら、その場でさっと洗って、砂糖を少しだけディップして味見してみてください。
「なにこれ酸っぱーーーい!!!」 と、なかなか刺激的な体験になるはず。笑

でもご安心を。 砂糖や調味料と混ぜてしばらく寝かせたり、加熱したりすると、この酸味はぐっとやわらぎます。

とはいえ、こうして生の状態で味わっておくこと、意外と大事だったりします。 というのも、どんな調理をすれば一番おいしくなるのか、いまの自分の身体がどんな味を求めているのかを、舌や感覚で知ることができるから。

たとえば、疲れたときに無性に酸っぱいものが食べたくなること、ありませんか?
あれは「疲労回復のためにクエン酸が欲しい!」という、身体からのSOSだとも言われています。
必要なものは、案外ちゃんと身体が教えてくれるんですよね。

ちなみにルバーブには、抗炎症、整腸、利尿、抗菌、収斂などの作用があるとも言われています。
一度、生で食べて、身体にちょっと覚えさせておくのも悪くないですよ(?)

(理由3)おしゃれで簡単!自家製ジャムの楽しみ

「ジャムつくるのって、煮込むのに時間かかるし、正直めんどくさいのよね〜」と思っている、そこのあなた!

ノンノンノン、ルバーブの場合、ご心配には及びません。

ルバーブの茎は水分が多いので、火にかけるとすぐに柔らかくなります。
だいたい10分くらい。
他のフルーツでつくるよりも圧倒的に短時間でジャムをつくることができるんです。

たくさんつくってお友達にちょっとおすそ分けしたり、
おうちでおもてなしに出したりすると、これがなかなか喜ばれるんですよね。

お庭から数本とってきて、その場でササっとジャムをつくる。
……この時点で、ちょっと楽しいです。

そして何より。
自分で育てたルバーブからつくるジャムの美味しさは、やっぱり別格です。

農薬も添加物もなし。
ビタミンやミネラルなど、自然の恵みだけがそのままギュッと詰まった感じ。

出来立てで、まだほんのり暖かいジャムを、ひとくち。
なんとも言えない「至福感」が口の中に広がってゆく、あの感じ。

では、実際につくっていきましょう。

自家製ルバーブジャムの作り方

材料

  • ルバーブ 1キロ
  • 砂糖 ルバーブの4割~半量
  • レモン 半個分

作り方

STEP
下ごしらえ

さっと汚れを洗い落とし、傷や虫食いなど気になるところがあれば、包丁やナイフで取り除きます。

STEP
カット

包丁で1~2cmくらいに刻んでいきます。
包丁を入れるたびに、ザクッ、ザクッと繊維を切る音がして、ちょっと気持ちいいです。

STEP
砂糖をまぶす

鍋に刻んだルバーブを入れ、砂糖をまぶします。
ヘラやしゃもじで全体に行き渡るように軽く混ぜ、3時間~半日ほど寝かせます。
時間がないときは、そのまますぐ火にかけてもOK。
砂糖の種類もお好みで。今回は、てんさい糖を使いました。

STEP
火にかける

ルバーブから水分が出てきたら、中火にかけます。
沸騰したら弱火にして、焦げないように底から木ベラなどで混ぜます。
できたら、このタイミングでひと口味見。
まだシャキシャキしていて、酸っぱさがたまりません。

STEP
煮込む

10分ほどすると、ルバーブの形が崩れはじめます。
アク(白い泡)が出てきたら、スプーンで取り除き、さらに少し煮込みます。

STEP
仕上げ

ちょっとゆるいかな、くらいのペースト状になったら火を止めます。
絞ったレモン汁を加えて、よく混ぜたら完成。

STEP
保存

熱いうちに、煮沸消毒した瓶に入れて保存します。

わたしはトーストにのせたり、ヨーグルトにかけたりして食べています。
チキンやポークのグリルに合わせるのも、意外と合いますよ。

自家製ルバーブのジャムづくり、
気負わず、ぜひ一度試してみてください。

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