茶室に泊まる、夙央庵お披露目会
先日、できたばかりのお茶室に泊まらせていただきました。
西宮・夙川の桜並木のそばに、5月24日にオープンする「夙央庵(しゅくおうあん)」。賃貸マンションの一階に、にじり口を備えた本格的な四畳半があります。コンセプト企画から広報までお手伝いさせていただいたこの場所は、先日開催したプレス先行内覧会(5月17日・18日)にて、読売新聞、神戸新聞、サンテレビをはじめ、地域の皆様や設計関係者など、多くの方にお越しいただきました。
茶室で迎えた朝


広間に飾られた掛け軸、その前に活けられた花。畳の香りと、障子から差し込む光。竹格子の窓から入る朝の光が、なんとも清々しい気持ちにしてくれます。

立礼席から見える景色は、隣家の木々が借景となって、まるで山の中の庵にいるような感覚。賃貸マンションの一階だということを、ふと忘れます。
この緑、実は隣の浦邸(登録有形文化財)の庭から続くものです。
お披露目会で見た所作の世界



人が集まると、玄関の腰掛け待合へご案内。露地を通って蹲(つくばい)で手を清めます。神社の手水と同じ要領で、左手、右手、口をすすぎ、最後に柄杓を縦にして柄を洗う。
そして露地からにじり口へ。靴を脱ぎ、手を部屋の中に置いて、まずは頭だけ入れて室内の様子を伺います。ぐるりと部屋の様子を見て。それから膝を縁にかけて、畳の上を膝を滑らせて入る。
四畳半の本格的な茶室。天井の窓から光が入り、ほんのり薄暗い。そこに4-5人が座ると、これが茶室なのか!という感覚でした。
初心者にもやさしい場所
立礼席に戻ってお菓子をいただき、そしてお茶を一服。お茶碗を持ったら、周りの人に挨拶をしてから、お点前してくれた方にも挨拶して一服いただきます。所作がわからなくて、つい間違えそうになる。でも大丈夫。その場で教えてもらえるし、みんな笑って「まあいいか」という空気になります。
オーナーの田中さんは、「お茶はみんなで楽しく飲むのが目的。所作は、それを楽しむためのもの」と話してくださいました。すぐに飲むのではなく、周りの人と気持ちを交わしてから飲む。この一連の流れが、なんとも丁寧で、いい時間だなと思いました。
そんな温かい場所だからか、小さなお子さんたちも、すぐにお茶の入れ方を覚えてしまう。子供の覚えの早さは、いつ見ても感心します。

立礼席の可能性
立礼席でひと息つきながら一服いただくと、この空間でどんな時間が過ごせるか、自然と妄想が広がります。オーナーご家族の温かい姿、感動される参加者の皆さんの表情。ここなら、ヨガの後に一服したり、食や学びのセミナーを愉しんだり。茶道という文化の入り口として、もっと気軽に、お茶を日々の暮らしに取り入れていける。そんな景色を、この場所で少しずつ育んでいってもらえれば嬉しいと思っています。
■ 今後の茶の湯体験会について
5月24日・25日のお披露目茶の湯体験会を皮切りに、毎月第2・第3日曜日に茶の湯体験会が開催されます。
- 参加費:2,200円(税込)
- ポイント:正座不要、靴のまま、椅子に座って気軽に楽しめます。お茶や所作を知らなくても、オーナーご夫妻が丁寧に案内してくださいます。
詳細・お申込みは公式サイトからぜひご覧ください。
https://www.shukuo-an.com/


